借金をする理由は人さまざまです。
「生活費が足りない」「欲しいものを手に入れたい」「資格の勉強のための費用」
など、手元にあるお金でまかなうことができないときに、消費者金融や銀行のカードローン おすすめの会社などから借りることもあるでしょう。
ただ、借金には利息が付いたり、返済方法が分かりにくかったりすることが多く、「毎月返済しているのになかなか残高が減らない」と悩む方も多くいます。
そういったときに借金返済のためのアプリやお金管理アプリを導入すると便利です。
計画的な返済にはアプリがおすすめ
返済シミュレーションが簡単にできる
借金返済のためのアプリは有料・無料を問わず数多くリリースされています。
借金する理由は人さまざまで、生活費の補填や資格取得などに使います。
しかし、たいていは「借りるときは何も考えず、後になってから返済に困る」という事態に陥ります。
消費者金融であれ銀行カードローンであれ、利息の計算方法は分かりにくく、どうやったら効率よく返済できるか自分一人で考えるのは困難でしょう。
まずは借金返済シミュレーションをしてみましょう。返済シミュレーションは多くのアプリで計算可能です。
1.返済計画が立てやすい
返済シミュレーションをすると、「毎月返済する借金の金額」「借金完済までにかかる期間」が分かり借金返済の計画が立てやすくなります。
完済までの期間や返済額が分かれば、具体的な返済計画を立てることが可能です。
きちんとした返済計画があれば、生活に無理が出ない範囲で借金を返済できるようになります。
完済までの道のりが見えると返済する意欲も高まります。
2.対処方法が分かる
返済のシミュレーションをすると、借金返済のための適切な対処方法が分かるようになります。
返済金額だけでなく、支出の「見える化」、つまり日々の収入や出費も考慮することで生活の見直しをしながら計画を立てることができるでしょう。
生活費・光熱費・通信費・保険料・食費・交際費・娯楽費など、それぞれにいくらかかっているのか把握しましょう。
毎月、手元に残るお金がわかっていれば、多めにお金が残った月に繰り上げ返済することもできます。
3.精神的負担が減る
返済シミュレーションをしておくと、今後の返済が可視化されるので、精神的な負担が減ります。
借りるときは急ぎだったり、切迫感があって焦っていたりしますが、その後の返済では利息も支払う必要があるため、想像以上に返済には時間がかかります。
「今月は返済できるか」「生活費は足りるか」「この返済はいつまで続くのか」といった漠然とした不安に駆られることもあるでしょう。
返済計画をしっかり立てておくと、そういった不安も解消されます。
返済シミュレーションのポイント
返済シミュレーションをするには大きく2つのポイントがあります。
要点を抑えることで、返済シミュレーションの精度を上げることができます。
1.借金を正確に把握しよう
まずは借金を正確に把握しましょう。
漠然と「10万円くらい」とかではなく、1円単位までしっかりと把握しておくことが大切です。
借入先が複数ある人は要注意です。
借金の総額を正確に把握できていないケースがあり、曖昧にしたまま放置しているだけでは、借金は減りません。
返済シミュレーションをする前に借入先すべての借入残高を確認しましょう。
残高は「会員サイト」「ATM」「電話」で確認することができます。
思っていたよりも借金が多いこともありますし、少ないこともあります。
2.利息を知る
借金の返済で重要なのは「利息を知る」ことです。
利息は借りたお金に上乗せして支払うお金です。
貸金業者は、この利息によって利益を得ていますが、利息は業者によって異なります。
借入先ごとに利息を調べておくことが重要です。
法律で定められている利息の上限
借入額 | 利息 |
---|---|
10万円 | 年率20%まで |
10万円~100万円 | 年率18%まで |
100万円以上 | 年率15%まで |
貸金業者によって、銀行によって利息の計算の元になる金利は異なります。
通常は年率によって示されます。
アプリでできること
1.返済シミュレーションが簡単にできる
借金返済アプリを導入すると、面倒な利息の計算をすることができます。
利息は年率から計算することができ、通常は日割り計算です。
利息の計算方式
利息=借入額×年率÷365日×利用日数
アプリの返済シミュレーターを使うとこの計算を一瞬にして行うことができます。
必要な情報は以下のようなものです。
- 年率
- 借入額
- 返済方式
- 返済回数
- 返済期間
以上のような情報を入れることで、借金の返済シミュレーションが自動で行えます。
借金返済アプリは有料のものもあれば無料のものもあり、どれも匿名で利用できます。
2.返済シミュレーションしてみると
実際に返済シミュレーションしてみると、以下のような結果が出力されます。
金利を年率18%として実際にシミュレーションした結果です。
10万円を借りた場合の返済プラン
毎月の返済額 | 完済までの期間 | 返済総額 |
---|---|---|
3000円 | 3年11ヶ月 | 13万9639円 |
5000円 | 2年 | 11万9772円 |
7000円 | 1年2ヶ月 | 11万1565円 |
1万円 | 11ヶ月 | 10万9158円 |
50万円を借りた場合の返済プラン
毎月の返済額 | 完済までの期間 | 返済総額 |
---|---|---|
1万5000円 | 3年10ヶ月 | 68万1454円 |
2万円 | 2年8ヶ月 | 62万1594円 |
2万5000円 | 2年 | 57万8959円 |
3万円 | 1年8ヶ月 | 57万4398円 |
このような計算を手計算で行うのは非常に困難ですが、アプリを使えば瞬時に計算できて便利です。
おすすめの借金返済計画アプリ
有料アプリ
1.借金返済計画・リボ払い計算
「借金返済計画・リボ払い計算」は、計算条件を保存できるので比較しやすいというメリットがあります。
iPhoneにもAndroidにも対応していますが、「定額」リボ払いにしか対応していないというデメリットもあります。
カードローンなどの借金返済計画を立てるのに役立つアプリです。
金利などの計算条件を保存でき、複数のカードローンの返済計画を比べたいときに役立ちます。
定率リボ返済を採用しているカードローンはやや少なめですが、アコムは定率リボ払いです。
2.ローン計算「iLoan Calc」
ローン計算「iLoan Calc」は機能性が高いと評判のローン計算アプリです。
2つのローンの比較も簡単にできますし、CVSやPDFファイルにも出力できるので印刷も可能です。
このアプリだけで作成できるローン計画表はかなり具体的で、分かりやすく使いやすいものになっています。
返済計画は最大50年まで諸費用などを含めて計算できるので、住宅ローンの計算にも使えます。
3.不動産電卓@返済くん「Calc.PRO」
不動産電卓@返済くん「Calc.PRO」は名称通り、不動産関連の計算に使うためのアプリですが、借金の返済計画にも役立ちます。
メリットは、元利均等返済や元金均等返済といったローン計算も簡単にできる点です。
すべての計算式は答えの下にすべて表記されるので、入力した数値が間違っているかどうかを計算の途中でも確認することができます。
普通の計算機として使っても、計算履歴が残るので後から見直しするにも役立ちます。
不動産関係者向けのアプリですが、ローン計算のできる使い勝手のいい計算アプリを探している人にはおすすめです。
無料アプリ
1.ローンヘルパー
借金返済アプリは数多くありますが、分かりやすく使いやすい無料アプリとして評判がいいのが「ローンヘルパー」です。
他のローン計算アプリを使っても良く分からなかったという人でも「簡単で使いやすい」という口コミが多いアプリです。
ローンヘルパーのメリットは、毎月の返済額から金利や借入金額を逆算できる逆算機能があることです。
通常のローン計算アプリでは、借入額と金利、毎月の返済額を入力して返済計画を一覧で表示するのが一般的です。
しかし、ローンヘルパーならこれを逆算で計算することができるので、「毎月1万ずつなら返済できるけど、いくらまでなら借りられるか」「これだけ借りたいが、金利はいくらのところで借りればいいのか」といったときに使えます。
2.万能電卓・多機能計算機
「万能電卓・多機能計算機」は、スマートフォンなどに標準装備されている計算アプリの上位機能を持ったアプリです。
17種類もの計算機を自分でカスタマイズして、借金返済計画用の計算式を作ることもできます。
割引計算や消費税計算もできますし、ローン計算についても標準的な計算がデフォルトで入っています。
借金の詳細まで計算することができ、使うシーンや人が違う計算機を1タップで切り替えることができます。
3.ローンメモ繰上・住宅ローン繰り上げ返済計算シミュレーター
主に住宅ローンの繰り上げ返済をシミュレーション計算するためのアプリですが、借金返済計画を立てるのにも役立ちます。
住宅ローンもカードローンも、結局は金利の計算が面倒で、それをアプリで行うという点では変わりません。
金額が住宅ローンのほうが大きいというだけです。
使い方は非常に簡単で、借入額・金利・返済期間といった基本的な情報を入力したらすぐに一覧表となって表示されます。
繰り上げ返済をした場合の前後の金額の違いも表になって示されます。
返済プランを最大5つまで保存しておくこともできて、ちょっと無理したプラン、ゆとりのある返済プランの検討に役立ちます。
4.AppBox Pro
「AppBox Pro」は、メールアプリから計算機、パスワード管理など31種類のツールが1つにまとまった集約型アプリです。
定規や電卓、QRコード読み取りなど、生活の様々なシーンで役立ちます。
ローン計算も瞬時に一覧で表示するため、簡単に使いたいという人には向いています。
メールチェックや健康管理などのツールが装備されており、ローン計算以外にも役立ちます。
借金生活の改善に役立つお金管理アプリ
家計簿アプリ
借金の返済計画を立てるとともに、支出の面でもアプリで管理するようにすると、生活全体を管理することができて、無駄を省くことができます。
なんとなく漠然と支払っていたものが無駄だったことに気がつけば、その分だけ返済に回すことができて、完済までの道のりが短くなります。
なかでも「家計簿アプリ」は現金払いが多い人におすすめです。
最近の家計簿アプリはレシートの写真を撮るだけで内容を読み取ってくれるなど、入力の手間が格段に減っています。
1.マネーフォワード
「マネーフォワード」は万能的に使えて、自分と近い立場にある人がどうしているのかもチェックできる機能が付いているアプリです。
条件の近い立場の人のデータを集計して、匿名で自分や自分と近い人との違いを確認しながら使えます。
集計と比較して、自分は他の人よりも食費が多いなど、家計を見直すきっかけとして使えます。
レシート撮影による現金データの自動取り込みも可能で、何にでも使いたいという人におすすめです。
ただ、無料版だと広告が表示されるので気になる人は有料版にしましょう。
2.マネーツリー
現金をあまり使わないという人におすすめなのが「マネーツリー」です。
マネーツリーでは2600以上の金融機関と提携しており、資産情報をいつでも記録・確認できて、クレジットカードや電子マネー情報もこれ1つだけで管理ができて非常に便利です。
たとえば、クレジットカードや電子マネーで決済すれば、後は自動で家計簿に記録してくれます。
そのため、普段はあまり現金を使わないという人にとっては、手間をかけることなく家計簿を付けられます。
ただし、レシート撮影機能が付帯していないため、現金で購入したものは手作業で入力する必要があります。
3.Zaim
現金での支払いが多く、ローンの返済もあるという人におすすめなのが自動家計簿アプリ「Zaim」です。
Zaimはレシート撮影機能の精度が高く、マネーフォワードよりもミスが少なく読み取れるという評価もあります。
また、ローン返済表を自動生成する機能もあるため、ローン返済中の人はこのアプリで一括管理することもできます。
毎月のローン返済を固定支出で入力することも多いですが、返済計画とともに確認することができるので、具体的に借金の状況を把握できます。
現金払いが多い、ローン返済中という人には便利なアプリとなっています。
節約アプリ
借金を早く返済するためには、節約アプリを使うのも良いでしょう。
生活費を節約できれば、それだけ借金返済に回すお金も増えます。
アプリを使うとゲーム感覚で節約できるので、苦労している感じが減って、楽しく節約できます。
1.料理アプリ
料理アプリを使うと節約生活がはかどります。
節約には自炊するのが有効ですが、どうも苦手という人も多いでしょう。
近年リリースされている料理アプリでは、自炊に不慣れな人向けの機能が付いているものも多く、自炊をサポートしてくれます。
たとえば、冷蔵庫の余り物から献立を提案したり、自動で買い物リストを作ってくれるアプリもあります。
料理アプリを導入することで、無駄な食費を抑えることができます。
「お金を貯める」「お金を節約する」には、毎日の食費の節約が最も近道と言われています。
借金を早く返済したい人は、食費の見直しから始めましょう。
2.チラシアプリ
チラシアプリも食費の節約に役立ちます。
チラシアプリにはスーパーの翌日の特売情報が届くので、必要なものを安く手に入れる助けになります。
同じ商品でも、特売日とそうでない日とではまったく価格が変わります。
たった1日違っただけで出費が変わることもあります。
たとえば「明日の朝市は卵が特売」といった情報を入手できれば、それだけ節約になります。
チラシアプリとして有名なのが「Shufoo!」です。
全国10万店舗以上のチラシ情報をアプリからチェックすることができます。
節約したい人は料理アプリと併せてチェックもスマホに入れておきましょう。
3.価格比較アプリ
食品だけでなく、何でも安くお得に購入したい人にとって価格比較アプリは欠かせません。
価格アプリを使うと通販での最安値や商品の比較を知ることができます。
「どちらがお得?計算機」や「価格.com」などのアプリを使えば的確に安いほうを選択できます。
まとめ
借金をなるべく早く効率的に返済したい人は、返済シミュレーションのアプリを活用しましょう。
今ある借金はどう返済したら完済できるのかプランを立てることができれば、返済への意欲も高まります。
様々なアプリがリリースされているので、比較検討してみましょう。
また、節約生活のためのアプリも数多くあるので、上手に利用して借金返済のためのお金を作りましょう。